20180819 希望の食事 使徒27:27~44

パウロを乗せた船は、ローマに向かう途中のクレテ島の沖で嵐に巻き込まれ漂流を始めました。しかし、パウロは主の約束に立って、人々に「私たちは必ず、どこかの島に打ち上げられます」と励ましの言葉を語ります。

◆逃げ出す水夫・・・パウロのことばは、人々にとって大きな励ましでありましたが、事態はすぐには好転しませんでした。船はその後2週間以上、困難な航海を続けていたのです。14日目の夜、どこかの陸地に近づいたように感じた水夫たちは、座礁を避けるために錨を下ろしますが、彼らは、そのさなかに小舟を下ろして、自分たちだけで逃げ出そうとしました。この動きを察したパウロは、兵士たちに警告してこれを止めます。人々が助かるためには水夫たちの働きは欠くことができず、彼らが逃げ出すことは、神の計画を妨げるものであったのです。

◆食事の勧め・・・その後パウロは、人々に食事をとることを勧めます。上陸のために彼らは海を泳がなければなりませんでした。神の約束に信頼するパウロですが、彼は成り行き任せの態度はとりません。主に信頼すればこそ、自分たちがすべき「準備」に誠実に取り組んでいるのです。

◆上陸へ・・・夜が明けて陸地がみえると、彼らはそこを目指して進み始めます。錨を捨て、舵綱をとき、帆をあげて浜をめざします。しかし、思い通りに事は進みませんでした。船は浅瀬に織り上げ座礁してしまったのです。この危機に際して、兵士たちは囚人が逃げることを恐れ彼らを殺す相談を始めますが、百人隊長はこれを止め、上陸に伴う囚人たちに関する責任の一切を負おうとします。その動機はパウロを助ける為であったと聖書は記しています。

◆こうして、彼らはみな、無事に陸に上がった・・・「こうして」という言葉は、直接には百人隊長の判断に従い、皆が陸に上がったことを指すものですが、広い意味では、カイザリヤ出航以来の一連の経過と見ることができます。そこに描かれている人々の判断は、必ずしも適正なものではありません。また、思うように事が進まないこともありました。しかし、こうした人間的な判断も、神が事を進め、約束が成就してゆくためのステップとなりました。

上陸に至る一連の記録は、神の約束がどのような過程を経て成就するかを教える事例と言えます。百人隊長も兵士も水夫も、主がパウロに与えると約束された大切な命であり、主は船上の276人を用いて、『パウロ。あなたは必ずカイザルの前に立ちます。』という約束を成就してくださるのです。

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