20180617 パウロ殺害の陰謀 使徒23:12~35

◆ユダヤ人の怒り(12~15)・・・主はパウロに、「エルサレムでわたしのことをあかししたように、ローマでもあかしをしなければならない」と告げました。これはパウロの宣教が、ローマに向けて新たな段階に入ったことを意味します。しかし、聖書はその翌日に、40人以上のユダヤ人によるパウロ殺害の謀略が動き出したことを記しています。「異邦人を神殿に連れ込んだ」という誤解によって生じたパウロへの敵意が、後には「殺意」にまで高まったことを思うときに、怒りや憤りに身を任せることの恐ろしさを教えられます(エペソ4:26~27)。

◆パウロの甥と千人隊長(16-21)・・・この殺害計画は、パウロの甥の耳に入り、彼の報告によってパウロに伝えられました。パウロは彼を千人隊長に送り謀略の次第を伝えさせますが、それを聞いた千人隊長は、エルサレムではパウロの身の安全を図ることが出来ないと判断し、すぐにパウロをカイザリヤにいるローマ総督ペリクスのもとに送る手はずを整えるのです。

◆千人隊長の手紙(22~30)・・・千人隊長は直ちに、ふたりの百人隊長を呼ぶと、今夜9時に、カイザリヤに向けて出発できるように、歩兵200人、騎兵70人、槍兵200人を整えるように命じました。パウロ1人の移送に対する規模としては大掛かりに思えますが、その理由は、千人隊長の保身にありました。26節以降に記された総督宛ての手紙を見ると、事実が微妙に歪められ、あたかも自分がローマ市民の保護のために忠実に責任を果たしているかのような内容になっています。しかし、実のところは正式な裁判も行わずに、千人隊長はパウロを捕え、鞭で打って取り調べをしようとしたのです。

◆カイザリヤへ(31~35)・・・こうしてパウロは大勢の兵士に守られて、ユダヤ人の手の届かぬローマ総督ペリクスのもとへと送られました。

この一連の記録は、人の思惑と行動以外の何も見られないように思えます。しかし、ルカがこうした記録を通して私たちに伝えること、それは、人間だけが動いているような出来事の背後にも神はおられるということでしょう。命の危機にさらされた時も、牢に一人で閉じ込めた時にも、ローマ兵士に守られてカイザリアに向かう道でも、主は傍におられ、パウロを守っていてくださったのです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA